Laboratory for Flow Control-Fluid mechanics experiment for science & technology-

船舶抵抗低減

海運・造船大国である日本では, 2028年までに温室効果ガスを排出しない「国際海運GHGゼロエミッション」プロジェクトを立ち上げました.この目標を達成するためには,高い技術難易度ゆえに今まで度外視された摩擦抵抗低減技術の開発が必須になります.航海速度が遅い大型商船の場合,動力の約7割が船体表面に生じる摩擦抵抗を打ち勝つために消費されており,単純計算で摩擦抵抗の10%低減は7%の省エネ効果を発揮します.当研究室は,乱流境界層に気泡を注入し壁面の摩擦抵抗を最大8割削減できる空気潤滑法を研究しています.これらの研究は海運・造船会社,海上技術安全研究所との連携し,抵抗低減の物理的なメカニズムを究明するための実験研究,船底の気泡流を監視するためのモニタリングシステムの構築,抵抗低減の効率を改善するための気泡流制御法の開発などを行っています.

写真1:水中翼を用いた気泡注入デバイス
写真2:全長36m模型船の船底を流れる気泡
写真3:透明アクリル製の全長4m模型船に装着した気泡流計測用センサー
  • 北海道大学
  • 北海道大学工学部
  • 北海道大学エネルギー環境システム専攻
Laboratory for Flow Control-Fluid mechanics experiment for science & technology-
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